ご挨拶

高田 礼人(北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所 教授)

第24回あわじ感染と免疫国際フォーラム
大会長
高田 礼人

北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所 教授

「あわじ感染と免疫国際フォーラム」は2001年に始まり、今年で24回目を迎えます。本フォーラムは、国内外の多様な研究機関からウイルス学、細菌学、寄生虫学、免疫学等を専門とする研究者が一堂に会することで、それぞれの研究領域の枠を超えたネットワークの形成、共同研究や共同開発プロジェクトの推進に貢献してきました。

20世紀以降、新興・再興感染症が世界中で発生し問題となっています。近年の地球環境の変化や貿易のグローバル化とボーダーレスの国際交流によって、様々な感染症が新たに発生し世界中に容易に拡散する危険性が高まっています。2013年から2016年にかけて西アフリカ諸国で発生したエボラ出血熱の未曽有の大流行や2019年に発生して世界を大混乱に陥れたCOVID-19のパンデミックは、感染症には国境がないという当たり前の事実を私たちに再認識させることとなりました。一方、COVID-19は感染症対策における新たな戦略やスキームを生み出すための契機ともなりました。新規ワクチンや治療薬の迅速な開発、流行株の性状や流行状況の把握、地球規模での疫学解析など、感染と免疫に関連する分野の世界中の研究者が協働で取り組んだ結果と言えます。

2026年は北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所が中心となり開催いたします。今大会のテーマは「Exploring Pathogens and Immune Responses: Integrative Approaches for Sustainable Global Health」です。感染と免疫の分野における国内外の最先端の研究者が集うという本フォーラムの特徴を生かし、多様なバックグラウンドを持つ参加者による議論と知の融合を通じて、感染症克服のための斬新なアイデアが生まれることを期待しています。また、国籍を問わず学生や若手研究者と経験豊富な専門家がグローバルな視点でフランクに議論できる場を提供できれば嬉しく思います。

本フォーラムが、感染症と免疫に関する研究のさらなる発展と持続可能なグローバルヘルスの実現に貢献することを願っております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。