第22回あわじ感染と免疫国際フォーラム
AWAJI2024 The 22nd Awaji International Forum on Infection and Immunity 第22回あわじ感染と免疫国際フォーラム

ご挨拶

朝長 啓造

第22回あわじ感染と免疫国際フォーラム
大会長
朝長 啓造(京都大学医生物学研究所 教授)

第22回あわじ感染と免疫国際フォーラムの大会長を務めます、朝長啓造です。参加者の皆様をお迎えするにあたり、心よりご挨拶申し上げます。

昨今、感染症研究の分野は未曽有の挑戦と進展の時期を迎えています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、私たちの生活、医療システム、そして社会全体に多大な影響を及ぼしました。この経験を通じて、感染症と免疫に関する研究の重要性が再認識され、ワクチン開発をはじめ新たな課題や未知の領域への挑戦が始まっています。

今年のフォーラムのテーマは「NEXT: The new challenges in the post-pandemic world」です。このテーマは、パンデミック後の世界における新たな課題に立ち向かうため、次なる一歩を模索することを意味しています。パンデミックを経験した私たちは、単に過去の感染症に対処するだけでなく、次なるパンデミックの予防や対策、新たな病原体への対応、そしてグローバルな健康危機管理の強化といった、多岐にわたる挑戦に取り組む必要があります。

「あわじ感染と免疫国際フォーラム」は2001年に始まり、今年で22回目を迎えます。この間、ウイルス学、細菌学、寄生虫学、免疫学の研究者たちが一堂に会し、学会の枠を超えたネットワークを形成し、共同研究や共同開発プロジェクトを推進してきました。また、世界中から集まった専門家が最新の研究成果を発表し、議論を深める場を提供してきました。感染症と免疫に関する多様な視点を持つ研究者が一堂に会することで、新しい知見や革新的なアプローチが生まれることを期待します。

私たちは、感染症と免疫研究の新しい方向性を示し、次なる世代の研究者が国際的に活躍するための足掛かりとなることを目指しています。感染症の研究は一国だけで完結するものではありません。国境を越えた協力と情報共有が不可欠です。このフォーラムが、新たな協力関係の構築や革新的な研究の発展に寄与することを強く願っています。

フォーラムでは、感染症と免疫に関する様々なトピックについてのシンポジウムとレビュートークを用意しました。基礎研究からワクチン開発まで、幅広い分野の最前線を知ることができます。参加者同士の交流を深め、次世代の科学者を育成することも、このフォーラムの目的の一つです。

今年度は京都大学医生物学研究所ならびに大学院医学研究科が中心となり、本邦の感染症関連の各事業との連携のもと開催します。開催地に京都です。フォーラム会場は、京都の文化の中心である岡崎エリアにあり、平安神宮やその周辺に多くの美術館や博物館があります。フォーラムの間には文化的環境の散策もお楽しみください。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。